コーヒーのブログ

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エスプレッソで吐く。JBC/WBCの裏の努力について

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JBC (Japan Barista Championship)は、非常にエンターテインメント性に優れており、華やかに映ります。

下記記事はWBC (World Barista Championship)の動画です。

実際のプレゼンテーションは見ている側もエネルギーをもらえます。

 

stevekino.hatenadiary.jp

 

この華やかさの裏には、非常に過酷な試練があることはご存じでしょうか。

今から述べる事実を知ってから、JBCに出場するバリスタの笑顔の奥にはそのような血のにじむ努力を行っているのだと感じると思います。

そして一層コーヒーのありがたみに気付き、美味しく感じるでしょう。

 

JBCは予選は10分、準決勝・決勝は15分のプレゼンテーションを行います。

JBCでは、以下2つの方向からジャッジされます。

  1. センサリー(コーヒーの味の評価)
  2. テクニカル(エスプレッソ抽出技術・一連の作業動作の評価)

 

プレゼンテーションの最中に自らが使用するコーヒー豆の味の特徴を宣言します。

たとえば、

エスプレッソには、オレンジ、ミルクチョコを感じる。」

カプチーノでは、

「ミルクと合わさることで、ベリーの風味、ナッツを感じる」

など。

その味を本当に感じるかをジャッジするのが、センサリージャッジのメインの仕事です。

 

バリスタは、まず自分の使用するコーヒーについて、できるだけ知ろうとします。

何百回も抽出を繰り返し、味をみては調整して抽出します。

エスプレッソの甘みが最大になる点や、際立つ特徴をもった酸味を感じるポイントを探し、それを安定して抽出できるようにひたすら何十・何百時間も練習をします。

その過程で、エスプレッソを何度も何度も飲みます。

エスプレッソは飲みすぎると、油が胃にたまってしまい、吐いてしまうのです。

「オエッ、オエッ」と言いながら練習している様は、異様な光景です。

 

仕事に行って珈琲を淹れ、その後、JBCの練習をして吐く。

それを毎日繰り返す。

JBC出場者あるあるです。

 

また、練習用のコーヒー豆代などは、大きい会社でなければ、実費です。

何万円も練習するために支払うのです。

JBCで勝つためには、超高品質なコーヒー豆が必要になります。

 

6月・7月のこの時期に予選が開催されます。

JBCに出場するバリスタをみたら、上記のことを想ってほしいです。

彼らは常に笑顔です。

その奥には、血のにじむ努力があり、そのたゆまぬ努力の結晶が、そのコーヒーだと思うと、一層コーヒーを美味しく感じることでしょう。

 

コーヒー1杯500円前後です。

たった一杯のコーヒーでも、そこに真剣に向き合う姿、その人の生き様が投影されているようにみえます。

 

たかだかワンコイン。

されどワンコイン。